金:短期的見通しは難解も、中期的には強気!
- 2014/07/15
- 12:28
---------------------
無料ダウンロードはこちら(1分で簡単)
---------------------
⇒月刊ゴールドレポート最新版ダウンロード(無料)
-------------------------------------------------------------------------------------
皆様、今週も宜しくお願い致します。
今週は、火曜日の更新となりましたが、昨日月曜日に相場は大きく動きました。まずは、ドル建て金60分足チャートをご覧ください。
(ドル建て金の60分足チャート)

1336ドル付近の高値から、ストップロスをはさみ急落しました。現在は、1300ドル直前までいって小康状態になっています。これまで、この1300ドルは上値抵抗になっていたり、最近では下値抵抗になるなど節目の値位置です。今回も1300ドルが下値抵抗になり、維持するかもしれません。ただし、割れると1280ドルまでの一段安も考えられ、微妙なところです。
現在は、短期と中期が違う方向を見ている状態です。それはどういうことか、CFTCの建玉明細(NY市場の投機筋のポジション動向を見る指標)をみながらお話します。
(CFTC建玉明細:NY金)

先週(7/8)は、買い越し(緑の折れ線:投機筋の買いと売りの差)が多く、高値警戒感をお伝えしておりましたが、相場は今週初めから下落してきています。しかし、私は先週の半ばで中長期は強い展開になるとお客様にはお伝えしておりました。短期的に急落の危険は示しながらも、中長期は強気と考えるようになったのです。この場合、最も大事なのは資金配分です。短期的な下げに対応できるようにしておく必要があります。
短期的には、買いに偏っていた分の調整があり売られて下落しましたが、これは一時的な下落だと思います。一方で、昨日の急落して安くなったところでETFが8.7トンほど買われています。投機筋にも短期的な売りと中期的見通しでの買い拾いが存在している状態です。
加えて、NY金の取組高のトレンドは増加傾向にあり、これは強気な要因です。金相場の強気な見通しには、やはり低金利が続くことが前提です。ただし、イエレンFRB議長の発言などを見てみると、金利を引き上げるのはそう簡単にはいかないと思います。
結論としては、短期的には1300ドル割らずに留まるか、一段下げるか分かりにくい状況です。しかし、中期的には強気で見ており、仮に下がったところは買い対応がいいと思います。今日買った方は、一段下がったところで少し買い増すことができるような資金配分が大事かと思います。
先日7/12(土)に講演会を開催しましたが、ご来場の皆様は、実に投資を楽しんでいるな、という印象を受けました。やはり投資は楽しみながら行うもので、そのためには何と言っても無理のない資金配分が大事です。この辺の話は、7/24(木)の投資スクールでもお話しようと思っています。
さて、最後に先週までご案内しておりました、その他の銘柄のその後についてみていきましょう。
(CFTC建玉明細:NY白金)

はじめに白金です。金は下がったのに、白金はなぜ下がっていないのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、基本的にファンダメンタルズ、需給のバランスが違います。白金は、長く続いた南アフリカの鉱山ストにより、供給が激減しており、大幅な供給不足です。CFTCの建玉明細では買いが多い状態ですが、私は悲観はしていません。
(CFTC建玉明細:NY原油)

最後に原油です。先週まで、投機筋のポジションが買いに偏っていたため、調整が入ると予想して売りを推奨していましたが、この2週間で買いが減って、偏りが解消されてきました。ここは売り玉を手仕舞っていいところです。また、売りで大きな利益をとっている方も、利益を確保するストップロスを入れておく必要があるでしょう。東京原油市場は、逆ザヤですから、基本的に売りは不利です。これまでは売りを推奨してきましたが、原油の見通しはニュートラルに戻したいと思います。
それでは、今後も金、白金に限らず、ほかの銘柄でもポイントが現れたときには、ご案内していこうと思います。来週も宜しくお願いいたします。
※当コラムは、弊社シニアストラテジストの後藤道義が、ウィークリーマーケットTV(2014/07/15)で解説した内容をまとめて記事にしたものです。
ウィークリーマーケットTV(2014/07/15)
投資スクール開催!!
当コラムを担当するシニアストラテジストの後藤道義が登壇!

⇒月刊ゴールドレポート最新版ダウンロード(無料)
-------------------------------------------------------------------------------------
皆様、今週も宜しくお願い致します。
今週は、火曜日の更新となりましたが、昨日月曜日に相場は大きく動きました。まずは、ドル建て金60分足チャートをご覧ください。
(ドル建て金の60分足チャート)

1336ドル付近の高値から、ストップロスをはさみ急落しました。現在は、1300ドル直前までいって小康状態になっています。これまで、この1300ドルは上値抵抗になっていたり、最近では下値抵抗になるなど節目の値位置です。今回も1300ドルが下値抵抗になり、維持するかもしれません。ただし、割れると1280ドルまでの一段安も考えられ、微妙なところです。
現在は、短期と中期が違う方向を見ている状態です。それはどういうことか、CFTCの建玉明細(NY市場の投機筋のポジション動向を見る指標)をみながらお話します。
(CFTC建玉明細:NY金)

先週(7/8)は、買い越し(緑の折れ線:投機筋の買いと売りの差)が多く、高値警戒感をお伝えしておりましたが、相場は今週初めから下落してきています。しかし、私は先週の半ばで中長期は強い展開になるとお客様にはお伝えしておりました。短期的に急落の危険は示しながらも、中長期は強気と考えるようになったのです。この場合、最も大事なのは資金配分です。短期的な下げに対応できるようにしておく必要があります。
短期的には、買いに偏っていた分の調整があり売られて下落しましたが、これは一時的な下落だと思います。一方で、昨日の急落して安くなったところでETFが8.7トンほど買われています。投機筋にも短期的な売りと中期的見通しでの買い拾いが存在している状態です。
加えて、NY金の取組高のトレンドは増加傾向にあり、これは強気な要因です。金相場の強気な見通しには、やはり低金利が続くことが前提です。ただし、イエレンFRB議長の発言などを見てみると、金利を引き上げるのはそう簡単にはいかないと思います。
結論としては、短期的には1300ドル割らずに留まるか、一段下げるか分かりにくい状況です。しかし、中期的には強気で見ており、仮に下がったところは買い対応がいいと思います。今日買った方は、一段下がったところで少し買い増すことができるような資金配分が大事かと思います。
先日7/12(土)に講演会を開催しましたが、ご来場の皆様は、実に投資を楽しんでいるな、という印象を受けました。やはり投資は楽しみながら行うもので、そのためには何と言っても無理のない資金配分が大事です。この辺の話は、7/24(木)の投資スクールでもお話しようと思っています。
さて、最後に先週までご案内しておりました、その他の銘柄のその後についてみていきましょう。
(CFTC建玉明細:NY白金)

はじめに白金です。金は下がったのに、白金はなぜ下がっていないのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、基本的にファンダメンタルズ、需給のバランスが違います。白金は、長く続いた南アフリカの鉱山ストにより、供給が激減しており、大幅な供給不足です。CFTCの建玉明細では買いが多い状態ですが、私は悲観はしていません。
(CFTC建玉明細:NY原油)

最後に原油です。先週まで、投機筋のポジションが買いに偏っていたため、調整が入ると予想して売りを推奨していましたが、この2週間で買いが減って、偏りが解消されてきました。ここは売り玉を手仕舞っていいところです。また、売りで大きな利益をとっている方も、利益を確保するストップロスを入れておく必要があるでしょう。東京原油市場は、逆ザヤですから、基本的に売りは不利です。これまでは売りを推奨してきましたが、原油の見通しはニュートラルに戻したいと思います。
それでは、今後も金、白金に限らず、ほかの銘柄でもポイントが現れたときには、ご案内していこうと思います。来週も宜しくお願いいたします。
※当コラムは、弊社シニアストラテジストの後藤道義が、ウィークリーマーケットTV(2014/07/15)で解説した内容をまとめて記事にしたものです。
ウィークリーマーケットTV(2014/07/15)
投資スクール開催!!
当コラムを担当するシニアストラテジストの後藤道義が登壇!

- 関連記事
-
-
今週も揉み合いも上値リスクあり 2014/07/22
-
金:短期的見通しは難解も、中期的には強気! 2014/07/15
-
原油の売りで3.5連勝!今週はFOMC議事録に注目! 2014/07/08
-